[ワシントン 10日 ロイター] 景気の悪化を受けて、企業は大手から中小、零細企業まで人員削減に動いている。だが、まだ「人材募集中」の看板を掲げている大手雇用主が存在する。米国政府だ。
専門家はこれから数年間で連邦政府の職員数が大幅に増加するだろうとみている。軍人を除いた現在の連邦政府の規模は280万人。景気を刺激し、経営難の銀行を救い、医療保険制度を整備し、オバマ政権が抱えるそのほかの問題にも取り組むために人員が必要だからだ。
経済が混乱状態にある中で、連邦政府職の安定性は大きな魅力となっている。
こうした状況が連邦政府の新たな長となったオバマ米大統領を悩ませることはない。オバマ大統領は、前任者のブッシュ前米大統領とは異なり、国民が公務員になろうかと検討するのを後押しする存在だからだ。
連邦政府の求人情報などを提供しているフェデラル・リサーチ・サービスのロス・ハリス氏は「40年以上前にケネディ大統領が就任したときと同じことが起こっている。新しい世代に、過去と同じような興奮がある。オバマ大統領に(ケネディ大統領と)同じようなものを感じている」と述べた。また、景気後退とともに、フェデラル・リサーチ・サービスのサイトのユニークビジター数は昨年、2倍になったという。
米人事管理局によると、政府は会計年度2004年の7万9000人から同2007年の9万9000人へと4年間で着実に採用を拡大してきた。
保守系シンクタンクのヘリテージ財団は、先月オバマ大統領が署名して法制化された7870億ドルの景気対策法案で、連邦政府職員を来年に少なくとも新たに10万人、2012年までに12万人を採用するであろうと推計する。
<求人数、3万9000件>
オバマ大統領は、連邦政府の業務委託の枠を減少させることも約束している。このため、近い将来、さらに採用枠が拡大する可能性がある。
米政府の採用ポータルUSAJobs.govは3月上旬に3万9000件のを求人を掲載していた。その中には以下のようなものがあった。
――採用機関:米海洋大気局(NOAA)、職種:気象学者、勤務地:メリーランド州シルバースプリング、給与:年収13万4000ドルまで
――採用機関:米土地管理局、職種:公開プログラムのマネジャー、勤務地:モンタナ州ビリングス、給与:年収10万5000ドルまで
――採用機関:米国陸軍工兵隊(USACE)、職種:土木技師、勤務地:ハワイ州ホノルル、給与:年収9万2000ドルまで
ハリス氏によれば、連邦政府の仕事で裕福になれるとはいえないが、ここ数年で年収など待遇は改善した。政府は民間企業と競うために、授業料の援助を支給したり、契約賞与を支給したりしている。また、生活費を保証する給与の増加や手厚い退職手当なども連邦政府の職を魅力的にしている。
加えて、政府の仕事に就く人は、民間企業で働く人よりも失業しにくい。米労働省労働統計局のデータによると、2008年12月には、民間企業の従業員全体の2.4%に当たる人が解雇されたが、連邦政府で職を失った職員は全体の1%に過ぎなかった。
ロイター
良い人材かどうか、見極めるのも大変ですよね。
posted by zakan at 01:28|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
日記
|

|